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不意打ちへの対処法* *

SR曹操×R曹操




それはいつも突然に。  嫌ではないのだけれど…





孟徳が廊下で一人佇んでいると、ふっと頭上が翳った。


「ん…?――!」


顔を上げると、間近に有った存在の意図に思わず手が出た。

手が出た、と言えば言い方が悪い。

でも手が出た。


「む!」


口付けを迫った曹操の口に、咄嗟に手を宛がって防いだのだ。
目的を達せられなかった曹操は、拒まれると思わなかったのだろう、明らかに不機嫌そうな顔である。



「孟徳…そんなに我にされるのは嫌か!?」

「大体昼間っから…それに人前だ」



それを見ていた周りのギャラリーで、「夜で人がいなければいいのか!?」と突っ込みたくなった輩は、何人いただろうか。






「ふむ…ならば人がいなければしてもいいのか?」

「そういう問題でもない気がするが…」

「何だ、我侭だな」

「お前がな」



不毛な会話である。


周りから見れば、睦み合いとしか見えないこの二人。







「ならどうすればいいのだ?」

「………」




少し考えて、孟徳は曹操の腕を掴むと、廊下の向こうへ歩き出した。

「おい?何処に行く気だ」

周囲の輩は気になって仕方がなかったが、覗く勇気があるものは誰一人としていない。
相手はあの曹操なのだから。




それから数分後、何事もなかったように戻ってきた孟徳が一人。


意外に大胆な行動にしてやられた曹操が戻ってきたのは、それから更に半刻程後だったという。








突発で書いたどこまでもバカップル…いつもの事です。
何があったのか、そこは皆様の想像力にお任せ!(逃げた!)
あーんなこーんな想像してやって頂ければ幸いです。




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